おもてなしの心を伝え、「よき兆し」を形に導く
友禅の特徴は、伸びやかな線が引け、糊糸目で左右の色を変えることで、多彩な表現が可能なこと。図柄には、「よき兆しをお迎えください」という想いを込めたストーリーがあり、細かい描写は奥行きを、晴
れやかな澄んだ色と質感とが、はんなり=「ハレなり」の世界を生み出す。それを形にする職人の手仕事を、最高のゴールに向け、さまざまな工程を組み合わせ作り上げるのが染匠の仕事であり、いわば職人集団のマエストロといったところか。
着物のキャンパスを飛び出し、生活空間の中へ
上質な友禅の持つ奥行きや立体感のある表現を、アートやインテリア素材に昇華させ展開したときにこそ、「よき兆し」であることへの理解が日々の生活の癒しや心の安らぎに繋がり、生活空間・インテリアの世界でもその感動が伝わる。
チョコレートからインテリアまで
線であったり、絵柄であったり、色であったり、それを選ぶのがプロデューサーとしての染匠の役割。繊細で細かな気遣いのできる日本らしさ、京都らしさこそが伝統産業の誇れる部分であり、その場に華やかで高級感のある香りの場=「新しいおもてなしの場」の創出を目指して、チョコレートからインテリア
まで、様々に提案を続け商品展開を進めている。